昭和から続く、環境美化の仕組み
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こんにちは、ITアイランド運営事務局です。
今回は、姫島村で40年間取り組まれている「姫島村デポジットシステム」についてご紹介します。
姫島村で缶飲料を買うと、他の地域に比べ10円高くなっています。買った缶には青いシールが貼られていて、「これはなんだろう?」と不思議に思われる方もいるかと思います。これは姫島村で昭和59年に始まった空き缶の散乱防止対策の対象缶であることを示しています。
デポジットとは預り金のことで、このシールが貼られている缶を村内の小売店に持っていくと、預けていた10円を受け取ることができます。
今回は、姫島村役場の生活環境課にご協力いただき、「姫島村清掃センター」で回収された空き缶がどのように処理されているのか見学してきました。
姫島村清掃センターでは、姫島村で収集されたごみが回収されて集まってきます。姫島村デポジットシステムの累計回収本数は960万本以上、年によって前後しますが平均回収率は約90%になります。
回収された空き缶は専用の機械に投入され、スチール缶とアルミ缶に分別されます。
分別された空き缶はそれぞれ圧縮され、一定サイズごとに塊になります。この塊を島外の民間事業者に売却し、資源化を行っているそうです。
この姫島村デポジットシステムの取組みで、空き缶の散乱がなくなり、村内にゴミが散らかることが減り、村民の環境美化の意識が高まっていったそうです。
空き缶のポイ捨てがなくなったことで、他のポイ捨てゴミも減るという良い循環が生まれました。現在では路上にごみが捨てられている様子はめったにみかけません。
取材を通して、生活していく環境を住みやすくしていくために、今後も「投げない、捨てない、よごさない」を継続することが大事だと感じました。姫島で缶飲料を買った際は飲んだ空き缶を小売店に持って行き、この長く続く環境に優しい取り組みに参加してみてはいかがでしょうか。
デポジット制度については「空き缶のデポジット制度 – 姫島村HP」
姫島のその他ごみの回収については「ごみの収集 – 姫島村HP」