姫島・豊後大野合同ジオパーク学習に同行しました1日目
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こんにちは、最近ジオパーク関係に興味がある運営事務局のきなこもちです。
本日は、姫島村の「姫島小学校」と豊後大野市の「百枝小学校」が2日間行うジオパーク学習の取材に行きました。
2グループに分かれ逆ルートでジオパークについての学習を行いました。僕はグループBについていきました。まずは姫島村離島センターより村営バスに乗り、大海地区にある“コンボリュートラミナ”に行きました。
※コンボリュートラミナとはある1枚の地層中にみられる波状または 波状に強く歪んだ地層のことを言います。
コンボリュートラミナは自然現象により崩壊していましたが、瓦模様の珍しい地層を少し確認する事が出来ました。
みんなで地層を見たあとは、コンボリュートラミナの特徴について姫島小学校の生徒さんが説明をしてくれました。
その後、実際に地層がどうやって出来ているのかをペットボトルに水と粒の大きさが違う砂を入れて、実験しました。生徒たちは地層が出来る現象を確認しながら、なぜ砂が分かれて蓄積したのかなど意見を交わしていました。
実験あとは、コンボリュートラミナが出来る際に起こる流動化現象についてジオ関係者の方が生徒たちに説明をしていました。
僕も初めて見ましたが、ペットボトルを振動させることで層が変化していくこの様子が自然現象で起こっていると思うと凄いなと思いました。現状のコンボリュートラミナは安全の為に柵があるため見え辛かったので、機会があれば近くで確認してみたいです。
続いて、金地区にある「拍子水温泉」に行きました。この場所は姫島七不思議として有名なので、僕も知っていました。ここでは、姫島小学校の生徒さんが拍子水についてクイズ形式で説明を行っていました。
クイズ形式だった為、百枝小学校の生徒さんも楽しそうに学習が出来ている様でした。色々なクイズの中で、僕も知らなくて驚愕した物が有りました。
「市販の緑茶に拍子水温泉の水を混ぜるとどうなるでしょうか?」というクイズです。
源泉は僕が見た状態では透明なのでお茶の色が少し薄くなるのかなと思っていました。しかし、混ぜた緑茶が黒色になってしまいました。拍子水温泉の湧き水には鉄分が多く含まれており、それが緑茶内の植物性の物と反応し黒くなるのだとか。
姫島村で生活してきた僕ですが、緑茶が黒くなるのをはじめてみたのでとても驚きました。
混ぜた水に関しては飲むことが可能な為、飲料水として使用しました。
続いて、前回のブログ記事で紹介させてもらった「時と自然の希跡天一根」さんに訪問しました。
資料室では、各地域の黒曜石の展示を初め多くの化石や姫島の資料を展示しています。参加している生徒さんたちは前のめりになりながら興味深そうに資料や展示物を確認していました。
その後は、観音崎に行きました。観音崎は少し前のブログ更新の際に訪問しましたが、ちょっとした登山です。
本日の服装は革靴にスーツという事で頑張って登りましょう。
目的地に到着した際にはとてもきれいな火口の跡を見ることができるので、晴れの日には絶好の撮影スポットになると思います。苦労しても一度は上ってみる価値のある場所だと思います。
観音崎の途中にある広場にて姫島小学校の生徒より観音崎についての説明が有りました。
説明の中で準絶滅危惧種に指定されている、「ミサゴ」という鳥類が生息している事などの説明を行っていました。当日は確認する事が出来ませんでしたが、巣をかけるところが決まっているようです。見晴らしの良さそうな崖部分に巣を作るようです。
生徒たちも双眼鏡を使い巣や地形の確認を行っていました。
他にも観音崎の黒曜石の色の事や姫島七不思議である「千人堂」についての説明を行っていました。観音崎にある千人堂に到着するとまず目につくのは小さなお堂です。
姫島七不思議の言い伝えによると「大昔、大晦日の夜に鬼に追われた村人1000人をかくまった。」のだとか。見ての通り子供でも1000人入るのは無理そうです。ここでは近くで黒曜石を観察する事が出来ます。ご覧の通り姫島の黒曜石は乳白色をしており綺麗です。
黒曜石の割れた断面は刃物の様に鋭く簡単に物を切る事が出来そうです。石器時代には姫島の黒曜石を使い、矢じりなどが作られていたらしいです。僕も姫島の黒曜石はガラス質で固い石というイメージが強かったので、矢じりなどに使っていたことも納得できました。
姫島のジオパーク見学が終わり生徒たちは、姫島海水浴場に行き海水浴を楽しんでいました。
それにしても、小学生はかなり元気ですね。コミュニケーション能力も凄く、初めて会った同い年の子と1日が過ぎるころにはかなり仲良くなっており楽しそうに泳いでいました。
ジオパーク学習2日目については次回の更新でお届けします。