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2025年7月10日 UPDATE

海開きで始まる姫島の夏

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こんにちは、ITアイランド運営事務局です。姫島でも梅雨が明け、待ちに待った海開きの神事が執り行われました。そこで、今年の様子を取材してきましたのでご紹介します。

姫島村で毎年初夏に行われる「海開き」は、島にとって夏の始まりを告げる恒例の行事です。場所は姫島海水浴場。朝から村長や村の関係者が集まり、静かな緊張感に包まれます。

神職による神事の様子

波や風の音が静かに響く中、神職による祝詞(のりと)奏上が始まり、神前には塩や酒、米などが供えられ、海の安全と、島を訪れる人々の無事が祈願されます。

祝詞のあとには、神職による海のお祓いが行われます。装束を身にまとった神職が浜辺へ進み、紙吹雪を浜辺に撒いて場を清め、玉串の奉納も行われました。海の安全を真摯に祈願するその姿から、厳かな雰囲気が伝わってきました。

神職による紙吹雪を撒く様子

海開きの神事のあとに続けて行われるのが、子どもたちによる「稚えびの放流」です。これも毎年欠かせない恒例行事であり、島の自然や産業と深く結びついた、大切なイベントです。

バケツいっぱいに入れられた稚えび

バケツいっぱいに入れられた稚えび

姫島は車えびの養殖が盛んなことで全国に知られています。きらきらと透き通る瀬戸内海で育つ姫島産の車えびは、その品質の高さから高級食材として人気を誇ります。そんな姫島ならではの産業を未来へ受け継ぎ、豊かな海を守っていこうという思いが、この放流行事に込められています。

バケツの中を覗く児童

放流の際、参加するのは地元の小学生たち。バケツに入った小さな稚えびを手に、緊張した面持ちで浜辺に並びます。合図があると、子どもたちは一斉に稚えびを海へと放ちます。海へ泳いでいく稚えびの群れをじっと見送る子どもたちの目は、真剣そのものです。

稚えび放流の様子

稚えびの放流が終わると、いよいよ子どもたちが待ちに待った「初泳ぎ」の時間が始まります。海開きの日の姫島海水浴場は、清められたばかりの透き通った海と、広い砂浜。まさに夏の楽園。子どもたちは元気いっぱいに浜辺へ飛び出していきます。

水着に着替える児童たち

泳ぎの練習をしたり、友達と水を掛け合ってはしゃいだり、砂遊びをしたりと、それぞれが思い思いの方法で海と触れ合います。子どもたちが波と戯れながらキャッキャと笑う姿は、見ているだけで心が和む光景です。

また、大人たちも安全管理に気を配りながら、子どもたちと一緒に遊んだり、声をかけたりして、島全体で子どもたちの成長を見守る温かさが伝わってきます。

海で遊ぶ児童たち

この「海開き」は、姫島にとって夏の始まりを感じる特別なイベントです。島の自然や文化に触れながら、子どもたちも大人も笑顔になれる、そんなわくわくする一日。姫島の夏が、また今年も始まりました。

姫島の美しい海や自然をもっと満喫したい方は、ぜひキャンプも体験してみてください。
下記のURLからキャンプ場の詳細が確認できます。

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