パラオ共和国から視察の方々が来島されました
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先日パラオ共和国から、ジョナサン・シオ・イセハル上院議員とセバスチャン・R・マリノ下院議員のお二人が来島しました。
現在、姫島でエコカーのレンタルや観光案内所を行っているT-PLAN株式会社は、国際協力機構(JICA)との契約に基づき、太陽光発電を利用した青空ステーションと小型電気自動車(EV)と組み合わせた「脱炭素の移動手段(モビリティー)」の事業化に向けた調査を進めています。
「姫島モデル」という、姫島エコツーリズムの運用で培った小型EV利活用ノウハウを活用し、環境に負荷をかけない交通手段や質の高い観光促進を普及することで地域課題の解決を目指しています。
昼前に姫島村に到着したお二人は、まず観光客に人気の車えびしゃぶしゃぶや車えびのフライの昼食を召し上がりました。
その後、姫島村役場で中元副村長と面会しました。パラオ共和国は島国なので、姫島村の行政が民間のサポートをどのようにしているか、環境への配慮はどのようにしているかなどについて関心が高いようでした。
面会が終わった後、7人乗りのEV「ランドカー」で島内を視察しました。
まず、観光ガイドの吉田龍夫さんの案内で「時と自然の希跡ジオパーク 天一根」で地形の成り立ちや文化について説明を受けました。
パラオ共和国では気候変動に伴う海面上昇が問題視されています。姫島も約2万年前は九州と陸続きだったが、気候変動に伴う海面上昇で島になったという説明を興味深そうに聞いていました。
次に拍子水、姫島灯台の順で移動しました。道中では、車えびの養殖場やダムの話、姫島の電気・ガス・水道などの公共設備、電話・インターネットなどの通信設備について質問していました。海岸沿いを通った際は「護岸整備がしっかりされていますね」と感心した様子でした。
姫島の印象について質問したところ、「ガイドをしてくれた吉田さんは80代、道沿いの畑を耕している高齢者の方々も元気が良くて驚いた」と教えてくださいました。
パラオ共和国では主にタピオカとタロイモの畑が多く、野菜のほとんどを輸入で賄っているそうで、肥満も課題の一つだそうです。姫島村では畑で撮れた野菜で自給自足している家庭も多いと説明があり、高齢者の方の元気な理由なのではないかと思ったそうです。
最後に今回の視察について「共通する点もあり、参考になった。今後も、行政と民間がどのように協力すれば開発目標を達成できるか、姫島モデルを参考にして進めて行きたい。」とおっしゃっていました。
姫島から約3000km離れたパラオ諸島で、姫島モデルが活用されていくことになります。興味を持たれた方はぜひ、今後の活動にご注目ください。
パラオ国小型電気自動車、太陽光蓄充電システム、姫島モデルを活用した温暖化対策案件化調査 – JICAホームページ
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