姫島の見守り隊

こんにちは、ITアイランド運営事務局です。
今回は、漁村ならではのICT活用をご紹介します。

姫島村では、平成12年の12月からの水産庁の補助金である漁港漁村活性化対策事業の一環として、漁港の中を撮影する漁港カメラ（正式名称：港内監視カメラ）を9か所に設置しています。平成26年に新しい機器に更新され、現在２代目のカメラが稼働中です。

撮影された映像はケーブルテレビ姫島の11-2chで24時間放送しているため、ケーブルテレビに加入していれば見ることができます。各漁港の映像が順番にテレビに表示され、3か所表示されるごとに9か所カメラ映像が表示されます。

漁港カメラの導入前は、台風による強風時でも港内に係留中の漁船の持ち主が自ら見回りを行っていたため、多くの危険がありました。導入後は、各漁港の映像を自宅のテレビで見る事が可能になり、安全な場所で漁港・漁船の状況をリアルタイムで把握できるようになりました。以前よりも漁船や漁師の方々に対する被害や労働負担が軽減されたそうです。

また、漁師ではない村民も「悪天候の際は波や風を映像で見て外出するかどうかを考えている」という話を聞きました。漁港カメラを活用したICTは多くの村民の方々の生活に自然と溶け込み、重宝されています。